不眠症に効果的な食べ物と、逆効果な食べ物は?

睡眠には食べ物が大きな影響を与えることが知られています。

不眠を改善するにはどのような食べ物を選べば良いのでしょうか?

不眠症に効果的な食べ物と逆効果な食べ物

ぐっすりと眠るためには、脳の松果腺からホルモンの一種であるメラトニンを十分に分泌させる必要があります。

そして、夜間のメラトニンの分泌量は昼間のセロトニンの分泌量に比例するという性質を持っています。

セロトニンの材料となるのはトリプトファンという栄養素です。

トリプトファンを豊富に含む食べ物を積極的に摂ることにより、昼間のセロトニンの分泌量が増え、夜間のメラトニンの分泌量が増え、寝つきが良くなり眠りも深くなるという好循環に繋げることができます。



トリプトファンが質の良い睡眠に繋がる

トリプトファンが質の良い睡眠に繋がる

トリプトファンはアミノ酸の一種であり、タンパク質に多く含まれています。

トリプトファンを豊富に含む食べ物として代表的なものが大豆や納豆などの豆類、胡桃やアーモンドやマカデミアナッツなどのナッツ類です。

肉や魚などの動物性たんぱく質にもトリプトファンは含まれていますが、植物性たんぱく質の方がセロトニンに変化しやすいという性質を持っています。

また、動物性たんぱく質を取り過ぎると消化のために多くのエネルギーが必要になるため、不眠症や睡眠不足で悩んでいる方は豆類やナッツ類などの植物性を多く摂るように心がけた方がいいでしょう。

その他、ご飯をはじめとする炭水化物にもトリプトファンは多く含まれており、特に蕎麦やパスタの含有量が豊富です。

 

脂質や糖分を控える

脂質や糖分を控える

睡眠に悪影響を与える食べ物として代表的なものが、脂肪の多い肉や魚、揚げ物です。

消化にかかる時間というものは食材によって異なり、野菜であれば2時間程度で消化されますが、脂質は消化に8時間程度の時間がかかります。

つまり、夕食に脂肪や油の多い食べ物を食べてしまうと、体が脂質を消化している状態で眠りにつくことになります。

消化のためにエネルギーを消耗しているため、十分なリラックスを得ることができず、消化不良になり、肥満にも繋がりやすくなります。

不眠症や睡眠不足の方、最近疲れ気味という方は夕食に脂肪の多い肉や魚、揚げ物を食べるのは避けた方がいいでしょう。

また、夕食後のデザートに甘いものを食べる方も多いですが、就寝前に糖分を摂取すると血糖値が上昇し、交感神経が刺激されて興奮状態になってしまいます。

また、チョコレートに含まれるカフェインには覚醒作用があるので注意が必要です。

寝付きが悪くなり、眠りの質も悪くなってしまうため、夕食後のデザートには消化を促すヨーグルトやフルーツなどが適しています。

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