睡眠は量よりも質が重要と言われていますが、睡眠の質を高めるために食事を見直すことが大事だと知っていますか?
睡眠時間を長く確保しても質の悪い浅い眠りでは熟眠感を得ることはできず、目が覚めても疲労感が残ったまま、気怠い気持ちで1日を過ごさなくてはならなくなります。
逆に、質の良い深い眠りを取ることができれば、1日に3時間程度しか眠らない、いわゆるショートスリーパーのような生活を送ることも可能になります。
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良質の睡眠を得るために、どのような食事にしたら良いのでしょうか?
食事をコントロールする
睡眠の質を向上させるうえで重要なのが食事のコントロールです。
食事は健康を維持する上で必要不可欠ですが、食物の消化の際には非常に大量のエネルギーが必要となります。
食後に急激な眠気に襲われることがあるのは、消化によって大量のエネルギーを消費しており、体が休息を求めているからです。
人間の1日に必要となるカロリー量はそれほど多くはないのですが、現代人は過食の傾向にあり、必要以上に食べ物を摂取しがちな傾向にあります。
睡眠における疲労回復がエネルギー消費を下回ってしまい、慢性疲労に悩まされる方が多いのはこのためです。
そのため、特に寝不足の時は食事量を制限する必要があります。
また、近年では1日3食の食生活が見直されてきており、美容と健康のために食事の回数を減らしている方も増えてきています。
食材に気をつける
食事はただ量を減らせばいいというものではなく、食材にも気を遣う必要があります。
肉や魚などの動物性たんぱく質は消化し難く、消化にかかるエネルギーが大きいので、寝不足の時はこれらをできるかぎり食べないようにするのが望ましいです。
また、野菜は栄養が豊富ですが、色の濃い夏野菜は体を冷やす効果があるため、寝不足で胃腸の働きが衰えている状態では消化不良を招く可能性があります。
寝不足の時にはお粥や雑炊、冬野菜のスープなど、胃腸に優しく体を温める食材を使用するのが効果的です。
食事するタイミング
食事は摂取するタイミングも重要になります。
食べ物を完全に消化するためには長い時間がかかるため、夜眠る前に食事を摂るということは、胃の中に食べ物が残ったまま眠りにつくということです。
消化のためにはエネルギー、すなわち血液が必要になるため、胃腸に血液が回される分、脳をはじめとするその他の内臓器官への血液の循環量が減少してしまうことになります。
こうなると十分な休息が取れないばかりか、胃腸の働きも阻害されてしまうため、寝不足や消化不良に陥りやすいです。
そのため、遅くとも布団に入る3時間前までには食事を摂らないように心がけた方がいいでしょう。