「なかなか朝起きられない」「なんだかめまいが頻繁に起こる」-女性を中心にそんな声をよく耳にします。
高血圧に関しては、深刻な病が潜んでいる場合が多く、病院をしっかり受診している方が多いですよね。
ですが低血圧に関しては軽視されやすく、病院を受診する方は少ないといいます。
私自身、低血圧にずーっと悩まされてきました(そしてやっぱり特に受診はしておりませんでした(汗))。
とはいえ、低血圧はそのままでいると立ちくらみやめまい等様々な影響を引き起こしてしまいます。
中でも見落とされがちなのが“寝不足”です。
「なんだか最近眠れない…」-そんな方はもしかすると低血圧が関係しているのかもしれませんよ。
そもそも低血圧ってどんな状態のことを言うの?
低血圧-名前の通りで血圧が低い状態のことを言うというのは、皆さんご存知の通り。
ですが実は常に血圧が低いというだけではなく、急激に低下する状態だったり、血圧の低さが原因となって引き起こる身体の諸症状のことも総称して“低血圧”というんですね。
WHO(世界保健機構)によると、
・上の血圧が100㎜Hg以下
・下の血圧が60㎜Hg以下
これらの両方かあるいは一方が当てはまる状態だと低血圧とされるんですよ。
低血圧の直接的な原因は?
低血圧はどうして起きてしまうのか。
その直接的な原因は、血液の流れが悪くなってしまうから。
掘り下げてご説明すると…
- 心臓には血液を身体中に送る機能がある。その他にも末梢組織で使われていた血液を心臓へ戻していく機能等、血液を全身に巡らせている。
- この機能が弱まることで血液循環が悪くなり、結果として低血圧を引き起こす。
では、どうして心臓の血液を巡らせる機能が弱まってしまうのか。これについては本当に様々な理由があるとされていて…
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 運動不足
- ホルモンバランスの変化
- 自律神経失調症
等など
様々なものが複雑に絡み合っているんですね。
低血圧になるとどんな症状が現れるの?
ここからは、低血圧が引き起こしてしまう様々な体の不調をご紹介していきたいと思います。
こうやって見てみると、もしかするとよくある身体の不調も低血圧によるものだったのかもしれませんよね…!
どうして低血圧だと寝不足になるの?
さて、前述で低血圧による様々な体の不調をご紹介しました。
では一体なぜ低血圧だと寝不足になりやすいのでしょうか?
その理由はずばり、寝つきの悪さにあるんですね。これまでもお話してきましたが、私たちの身体に備わっている自律神経には2つの神経が存在しています。
交感神経と副交感神経。このうち興奮をつかさどる交感神経は朝に優位に立ち、リラックスをつかさどる副交感神経は夜に優位に立つ。
これが正常な状態なのですが、低血圧だと朝になかなか体温が上がらなくなってしまいます。スタートが遅いため、遅い時間帯になってやっと体温が上がり始める。
その結果、夜遅い時間になってようやく副交感神経が優位に立つようになってしまうので、なかなかスムーズに寝付けないんです。
低血圧による寝不足を解消する方法とは
さて、低血圧と寝不足の関係がここまでのお話でおわかりいただけたかと思います。
最後に、低血圧による寝不足解消術をピックアップしてご紹介していきますね。
激しい運動は勿論、仕事のことで頭を悩ませるのも夕方で終わりにしましょう!
又それだけではなく、晩ごはんも体の消化機能に体力を使いますので早い時間に済ませる心がけをしてくださいね。
当たり前のことですが、朝起きたらカーテンを空けて日の光を浴びましょう。体内時計のリセットにも役立ちます。
朝ごはんはしっかり食べてから活動することで、下がりがちな体温をアップさせることが出来ますよ。