睡眠中によだれが出てしまう原因と、その解決法について。

睡眠中によだれを垂らし、枕や布団を濡らしてしまったという経験を持っている方は多いでしょう。

よだれは睡眠中の口呼吸が原因となって引き起こされるって知っていますか?

口呼吸では口の中が乾燥してしまうため、口の中の潤いを保つために唾液が分泌されるのですが、口が開けっ放しの状態なのでよだれとなって垂れ落ちてしまうのです。

よだれ、もとい、唾液には栄養素の補給や殺菌といった重要な働きがあります。

唾液が不足すると口の中に菌が繁殖してしまうため、虫歯や歯周病の他、口臭の原因にもなります。

また、乾燥した粘膜のバリヤがない状態ではウィルスやアレルギーによるダメージを受けやすくなり、風邪、喘息、インフルエンザ、花粉症、アトピー性皮膚炎なども引き起こしやすくなります。

 



“よだれ”が睡眠中に出てしまう理由とは?

寝ている間に口呼吸になりやすいのは、睡眠中は心臓や肺などを除き、筋肉がリラックスした状態になることが関係しています。

顎の筋肉の緩んでしまうため、口が開いて口呼吸になりやすいのです。

そのため、顎の筋力が弱い方、衰えている方は口呼吸になりやすい傾向にあります。

口呼吸だと二重あご、頬や口元のたるみ、肌荒れ、出っ歯など、美容面でもさまざまな悪影響が出てくるので注意が必要です。

普段、鼻呼吸を行っている方でも睡眠中に限って口呼吸に変わっているという方は多いです。

睡眠中は無意識なので口呼吸になっていることに気づき難いという難点がありますが、よだれ出るのは睡眠中に口呼吸になっているサインなので、よだれが酷いという方は早い内に対策を取った方がいいでしょう。

 

睡眠中の口呼吸の解決法

口呼吸は顎のトレーニングによって改善することができます。

現代人は柔らかい食べ物ばかりを好んで食べるようになっており、顎の筋力が衰えがちです。

硬い肉などをよく噛んで食べるようにしたり、普段からガムを噛む習慣をつけたりすることも効果的です。

なお、咀嚼によって顎の筋力を鍛える際、左右どちらかの歯で食べ物を噛む、いわゆる片噛みだと顔や体に歪みが生じてしまうので、必ず左右の歯で均等に噛むことを意識しておく必要があります。

こうした顎のトレーニングは幼少期に特に効果が高いので、小さい子供にはある程度硬いものを食べさせるようにした方がいいでしょう。

鼻炎や鼻づまりを患っている方は鼻よりも口から取り込む空気量が多いので、口呼吸になりやすい傾向にあります。

鼻に慢性的な不調や疾患があるという方も、体質として諦めず耳鼻咽喉科で診療を受けることが大切です。

その他、枕が合わない場合も口呼吸になるので、枕は自分の体格に合ったものを選びましょう。

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