最適な姿勢で眠ることで睡眠の質を上げ、熟眠感を得ることができるようになると言われています。
では、その最適な姿勢とはどんな姿勢でしょうか?
睡眠は量よりも質が大事だとされており、世の中には1日3時間の睡眠しか取っていないにも関わらず元気に活動しているショートスリーパーの方も見られます。
最適な姿勢で寝ると、血流が停滞せず、内臓が圧迫されず、十分リラックスすることができるので、短い睡眠時間でも心身ともしっかり休むことができるのです。
しかし、睡眠の質を上げるための睡眠姿勢にはさまざまな説があり、一概にこれが正しいと断定することはできません。
それぞれの姿勢の良い点・悪い点をまとめたので見ていきましょう。
仰向け寝は姿勢の歪みが起き難い
仰向け寝の場合、自然体の状態なので内臓が圧迫される心配はありませんが、胸の上に手を置いていると心臓の動きが制限され、血流が滞ってしまうのでその点には注意が必要です。
また、舌が喉に落ちやすくなっているため、睡眠時無呼吸症候群となってしまう可能性があります。
そのため、仰向け寝は呼吸器疾患を持っている方にとっては不適当な睡眠姿勢と言えるでしょう。
うつ伏せ寝は安心感がある
うつ伏せ寝の場合、仰向け寝と同じく自然体の状態なので安心感があります。しかし、重力の影響によって体重が胸部と腹部に直にかかることになり、肺や心臓が圧迫されて血流が滞るため、目覚めた後も疲れが抜けていないということも多いです。
心臓病や高血圧の方はうつ伏せ寝は止めた方がいいでしょう。
なお、首を捻って眠ることになるので頸椎の歪みを起こし易くなりますが、これは専用の枕を使うことで解決できます。
左と右で効果が異なる横向き寝
横向き寝の場合、左手を下にして寝る姿勢と右手を下にして寝る姿勢の2つのパターンがあります。
左手を下にして寝る姿勢の場合、心臓を圧迫することになり、胃、十二指腸、小腸、大腸は全て出口が右向きになっているので、消化不良を起こし易いです。
特に胃腸が弱い方は避けた方がいいでしょう。
反面、右手を下にして寝る姿勢の場合、十分なリラックスを得ることができ、睡眠時の消化も促されます。
しかし、肺気腫を患っている方には不適切とされています。
最適な睡眠姿勢とは
睡眠姿勢にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、正しい睡眠姿勢ではなく、自分の体質に適した睡眠姿勢を模索することが大切です。
質の良い睡眠を取るための第一歩は自身の体質と体調、睡眠姿勢の効果を理解することにあります。
普段とは異なる睡眠姿勢を取ってみた場合、翌朝の目覚めがスッキリしていたというケースも非常に多いです。
なお、健康的な方は睡眠時に自然と寝返りを打って最適な睡眠姿勢を取っているため、それほど睡眠姿勢を気にする必要はないとされています。