昨日たくさん寝たはずなのに、いつも眠たい・・・。毎回、居眠りしてしまう。。
もしかするとそれは過眠症のせいかも知れません。
過眠症とは、睡眠が異常に多くなってしまう症状のことであり、過眠症は仕事中、食事中、会話中など、日中の活動中に過度の眠気に襲われてしまうのが特徴です。
また、夜間にも長時間の睡眠を必要とするようになります。
疲れが溜まっていたり、睡眠が不足していたりするとと誰にでもこういった症状が起こりますが、
・日中に何度も居眠りをする。
・2週間以上の期間に及び10時間以上の睡眠を取っている
こういった症状が見られる場合は過眠症の診断基準に該当します。
その他、過眠症には笑ったり怒ったりした後に突然体の力が入らなくなったり、寝入ってすぐに金縛りにあったり、現実との区別がつかない夢を体験したりすることがあります。
過眠症の疑いがある方は症状が起こる頻度、症状が続いた期間などをチェックし、専門医に相談してみるといいでしょう。
過眠症の種類と原因について知る
過眠症にはナルコレプシー、突発性過眠症、反復性過眠症などのさまざまなタイプがあります。
全体的な傾向としては、高齢者よりも若年層の方が過眠症になりやすく、10代で発症することが多いとされています。また、肥満の方は過眠症になりやすく、過眠症による過剰な睡眠がエネルギーの消費を妨げるため、更に肥満が悪化してしまうという悪循環に陥ることがあります。
過眠症の原因として考えられているのは、
・脳内の覚醒維持機能の異常
・なんらかの原因による夜間の睡眠障害
の2つだと言われています。
これらはストレスをはじめとして、うつ病、睡眠時無呼吸症候群、反復性過眠症、特発性過眠症、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害などの病気、インフルエンザや伝染性単核球症などの感染症によっても引き起こされます。
また、薬の副作用や禁断症状、アルコールやドラッグの乱用も過眠症の原因となります。
過眠症の治療法は?
過眠症の根本的な治療法はまだ確立していません。
しかし、睡眠薬によって夜中の眠りを深くしたり、精神刺激薬によって日中の居眠りを抑えたりするといった対処療法は一定の効果をあげています。
その他、過眠症の治療としては高照度光療法も一般的です。
高照度光療法では目に特殊な光を照射し、脳にある体内時計の調整を目指します。
過眠症が病気によって引き起こされている場合、根本的な治療のためには原因となっている病気を治療することが必要不可欠となります。そのため、過眠症の疑いがあるという方は早めに専門医の診察を受けることが大切です。
また、昼間に10分から30分の昼寝を取るようにするなど、過眠症の治療に当たっては医者の診察だけでなく、周囲の協力が必要になる場合もあります。