熟眠障害とは、十分な睡眠時間を確保しているにも拘わらず、なかなか熟眠感を得ることができない症状の事です。
いくら寝ても寝たりない、常に眠い・・・と言った方は熟眠障害の可能性があるかもしれません。
熟眠障害にかかると寝起きにも眠気や疲労感があり、疲れを残したまま一日を過ごさなくてはならなくなります。
通常はこうしたことがあっても体のコントロール機能が働き、次の睡眠ではグッスリと眠れるようになるのですが、なんらかの原因によってこのコントロール機能が働かなくなってしまっていると、長期間に渡ってこの状態が続き、熟眠障害に発展することになります。
熟眠感を得るためには睡眠時間を確保することは必要不可欠ですが、質の良い深い睡眠を取ることも大切です。
熟眠障害となる原因
熟眠障害の多くは質の悪い浅い睡眠によって引き起こされます。
そして、質の良い深い睡眠を取るためにはノンレム睡眠を効率よく取ることが重要になります。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類があり、ノンレム睡眠とレム睡眠は睡眠中に交互に現れるという性質を持っています。深い睡眠を得ることができるのはノンレム睡眠の間です。
そして、ノンレム睡眠による睡眠が最も深くなるのは眠り始めの約3時間であり、それ以降もノンレム睡眠は現れますが、それほど深くはありません。
そのため、熟眠感を得て熟眠障害を改善するためには、眠り始めの睡眠をいかに深くするかということが重要になります。
熟眠障害の対策は?
眠り始めの睡眠を深くするためには、まず、眠り始めの睡眠が浅くなる原因を取り除くという対策が有効になります。
夜遅くまでテレビを見たり、ゲームで遊んだり、パソコンを使ったりしているという方は多いですが、画面から発せられる強い光には脳を覚醒させる働きがあります。
眠り始めの睡眠が浅くなってしまうので、どれほど遅くとも布団に入る1時間前にはテレビ、ゲーム、パソコンなどの使用は中断しておいた方がいいでしょう。
また、仕事の関係などでそれが難しいという方はブルーライトカットフィルムが有効です。
ブルーライトフィルムをテレビ、ゲーム、パソコンの液晶に貼り付けることで脳を覚醒させる光を抑えることができます。
ブルーライトカットメガネ(別窓)なども販売しているので、そちらを使用するのもいいでしょう。
最近ではスマホ用のブルーライトカットフィルムも発売されているようですね。
iPhone6S/6用ブルーライトカットフィルム(別窓)
その他、枕や布団などの寝具、冷暖房の温度や風向きなど、寝室の環境も睡眠の質には大きく関係します。その為、光と同じく、体になんらかの刺激が与えられた状態では深い睡眠を得ることはできません。
熟眠障害で悩んでいるという方は一度、寝室の環境を見直してみることも必要です。